2012年5月25日金曜日

ことばの伝え方

子供に何度も同じことを注意しなければならない、という悩みを持つ親御さんは少なくないと思います。
 健常児の親御さんでも、「もう~!何度言わせるのよっ!!」なんて怒鳴り声を耳にすることもあります。
 うちの息子も何度注意しても同じことを繰り返す・・・ような気がしてイライラしてしまうこともあります。

 RDIの本にると、直接的なうながし(注意しなさい、こちらを見なさい、聞いてますか?など)を続けていると子供はどんどん「うながしに依存する」ようになってしまい、常に誰かが、話を聞くようにうながすまでコミュニケーションの相手に注意を向けることができなくなってしまうという傾向もあるようです。

子供に話している時の注意力のレベルを観察し、子供が注意深く話を聞き、視覚的にあなたのことを見ているかどうかに基づいてあなた自身の行動を調整していく・・・のだそうです。
ちょっと硬い表現ですが、以下の基本的なステップを行うと子供は間接的な合図によって自らの注意を、話相手のほうに向けることを学習する・・・のだそうです。

1:大げさに話す
話し方のスピードを落とし、単語や分の間に大げさな間をとりながら話す。
               ↓
ゆっくりと明瞭な高揚をつけて話すことで発話するひとつひとつの単語の価値を高めることができ、子供が伝達された情報をより容易に処理できるようになる。

2:バランスをとる
あなた自身のコミュニケーションと子供との間に「バランス」を保つようにする。
子供が使用する単語数より多くの単語を使わないようにすること。

あなたが最初に発した語句に対して、子供が意味のある回答をしない限り、それ以上ことばを付け加えない。また続けて同じことを繰り返して言ったり情報を付け加えたりしないようにする。
最初の言葉に注意が向けられない限り、それ以上の言葉を提示しないことが大切です。
付け加えることで、逆に「ことばの価値を下げる」ことにもなり得る。

3:話しことばにスポットライトをあてる
文の中に重要なポイントにさしかかった時に、深呼吸したり、声の高さを変える、話し方の速度を落とす、間をとる。

こうして話しことばを目立たせる要素を入れ込むことで子供は最も重要で際立っている語を知覚しやすくなる。

・・・・・・・・・

とてもシンプルなトレーニングですが、子供の初歩的なコミュニケーションスキルを上げるためにはとても大事なことだと思います。

つい、いつもの大人と話す口調で話してしまったり、分からないとしつこく言ってしまったり・・・。

最近なるべく気をつけてやっています。
確かにこちらに意識して聞くようになってきた気がします。


2012年5月20日日曜日

様々な症状と療育について

同じ自閉症の子どもでも、その症状は千差万別ですよね。
 多動の子もいれば、おとなし過ぎる子、人には興味があるが関わり方が独特な子、そもそも人に興味を示さない子、聞き取りや発音に問題のある子、お話は上手な子・・・。
自治体にこれら様々な症状・問題にあわせた療育をまんべんなくしてほしい、なんていうほうが無理なお願いかもしれません。
自閉症の子どもに共通する問題である、身辺自立やIQ向上などを画一的に療育するだけでも手一杯でしょうから。

 我々親は子どもの発達を促すためにもうひとつ別の方法をもっておいたほうがいいのではないかと思います。

 基礎的なところはしっかり自治体に助けてもらうのはもちろんですが、それだけにとどめずに、たとえば「お友達や他人への興味を持ってほしい」という共通の目的がある子どもを集めたワークショップなど、その子のニーズにあった訓練のできる環境を探してあげることが大事だと思うのです。

 自治体の方々は精一杯の支援をしてくれています。ただ金銭面、人員面、時間的にもできることには限りがあります。 様々な症状や問題のある子どもをグルーピングして、その問題にあったワークショップやボランティア組織がたくさん存在すれば、それだけ子どもたちに発達の機会をたくさんあげられることになります。

「さんどろった」はソーシャルスキル向上のワークショップです。

その他にもいろんなかたちでボランティアや講座を開催されている方々が他にもいらっしゃいます。
もし世の中に自分の子どもが抱えた問題を解決してくれそうな支援団体が存在しないとすれば、ご本人でワークショップを立ち上げるのもひとつの方法ではないでしょうか。

 自治体の画一的な療育にプラスして、個々のニーズに合わせたワークショップやボランティアが存在することこそが、いま自閉症の子どもたちを助けるもっとも有効な方法だと思うのです。

2012年5月17日木曜日

自閉症に関するニュース

最近メディアで何かと「自閉症」の話題を目にします。YahooニュースなどWeb上ではとくに盛んに取り上げられていますね。
ここ数年で自閉症児が増えたのはご承知のとおりですし、昔よりはこの病気も身近になったといえるのではないでしょうか。 ただ自閉症に対する理解が以前より深まったかというとそうではないですね。当事者である我々でさえ、「原因不明」の「発達障害」くらいの知識ですし、決定的な治療法も見つかっていない謎の病気なのですから。子どもが生まれる前の私達のように、一般の人には自閉症=「引きこもり」くらいのイメージしかないでしょうね。昔は「変わった人だね」と言われていた人が「あの人は自閉症」と普通に言われる時代になる。それは子どもたちにとっていいことなのか?いずれにしても周りの人々の意見や解釈を変えることは簡単じゃないですし、当事者の我々がどういう立ち回りをするか、今後もっと問われることになりそうです。。

2012年5月12日土曜日

ペアでやる遊び

ワークショップでは自閉症児どうしがペアになり、ゲームを通じてたくさんコミュニケーションを交わすように心がけていきます。ペアでやるゲームといってもいろんな種類があります。


・1対1でやりとりを交わすもの   
→キャッチボール、サッカーのパス  

・2人で競争させるもの
→的あて、綱引き

・2人で協調して結果をだすもの
→玉いれ、二人三脚



その他にも100円ショップに売ってるグッズや手作りの道具を使ってさまざまなゲーム遊びをします。
もちろん遊ぶことが目的ではなく、ゲームをすすめていくうえでコミュニケーションをたくさん交わし、協調性を養い、かつ相手とのやりとりを心から楽しむことが主の目的になります。
子ども達が飽きないように、皆さんでアイデアを持ち寄ってたくさんのゲーム遊びを考えましょう!

2012年5月8日火曜日

まずは・・・

とりあえず、うちの息子について紹介させて頂きます。

現在5歳(5月生まれ、幼稚園年中)
2才の時、センターの発達検査で「非定型自閉症」または「特定不能の広汎性発達障害」と診断されました。

現在、週1回幼稚園を休み、療育センターに通っています。

特徴:
●エコラリア(アニメのセリフなどが日常出てきて、何度も繰り返す)。
●決まったルートを通らないと少々パニックになる。
●室内ではつま先立ちが目立つ。
●指示が通りにくい(近くに寄って丁寧に簡潔に言わないと理解しない)。
●外ではおとなしい(ほとんど発言しない)
●視覚での理解は早い。(ひらがなや数字を書くのが好き)

・・・こだわりの部分で挙げればいろいろあるのですが、今思い浮かぶのはこんな感じです。

このブログもまだ模索中(笑)です。
しばらくはうちの息子のこと、療育のことなどを綴っていこうと思います。

出来るだけ同じような特徴を持つお子様との交流をしていくことを目標としています。

このブログを読み進めて頂きながら、そのなかで「あ!うちの子と似てる!」と共感していただける方は是非コメントを頂けるとありがたいです。

同じような悩みを持つ親御さんと共に悩みながら、意見を交換しながら、共通する特徴をもつ子ども達と、一緒の時間を過ごし、彼等の伸ばせるところをどんどん伸ばしていってあげて、苦手なことも少しずつクリアしていけるようにサポートしていきたいと思っています。

そして、もう一つの目標・・・といいますか、「願い」と言ったほうがいいかもしれませんが、
幼児期から思春期、成人になっても一緒に成長を見守っていけるような繋がりが一生続いていくといいな・・・と考えています。

当方は練馬区在住です。(最寄り駅は上井草駅、井荻駅、石神井公園駅)
出来れば近郊にお住まいのご家庭だと交流しやすいと思いますので、お近くの方は是非!
勿論、会場までご負担にならないようでしたらご近所ではなくても是非!




2012年5月6日日曜日

ブログを開設しました

管理人のぴつです。
このたびブログを開設しました。

期待と不安が入り交じる船出ですが
行動の先に答えがある、それだけは確かです。

子ども達の未来のために
親である私達が新しい行動を起しましょう。

趣旨にご賛同いただける親御さま
ぜひワークショップにご参加ください。

今後ともよろしくお願いします。