2012年5月20日日曜日

様々な症状と療育について

同じ自閉症の子どもでも、その症状は千差万別ですよね。
 多動の子もいれば、おとなし過ぎる子、人には興味があるが関わり方が独特な子、そもそも人に興味を示さない子、聞き取りや発音に問題のある子、お話は上手な子・・・。
自治体にこれら様々な症状・問題にあわせた療育をまんべんなくしてほしい、なんていうほうが無理なお願いかもしれません。
自閉症の子どもに共通する問題である、身辺自立やIQ向上などを画一的に療育するだけでも手一杯でしょうから。

 我々親は子どもの発達を促すためにもうひとつ別の方法をもっておいたほうがいいのではないかと思います。

 基礎的なところはしっかり自治体に助けてもらうのはもちろんですが、それだけにとどめずに、たとえば「お友達や他人への興味を持ってほしい」という共通の目的がある子どもを集めたワークショップなど、その子のニーズにあった訓練のできる環境を探してあげることが大事だと思うのです。

 自治体の方々は精一杯の支援をしてくれています。ただ金銭面、人員面、時間的にもできることには限りがあります。 様々な症状や問題のある子どもをグルーピングして、その問題にあったワークショップやボランティア組織がたくさん存在すれば、それだけ子どもたちに発達の機会をたくさんあげられることになります。

「さんどろった」はソーシャルスキル向上のワークショップです。

その他にもいろんなかたちでボランティアや講座を開催されている方々が他にもいらっしゃいます。
もし世の中に自分の子どもが抱えた問題を解決してくれそうな支援団体が存在しないとすれば、ご本人でワークショップを立ち上げるのもひとつの方法ではないでしょうか。

 自治体の画一的な療育にプラスして、個々のニーズに合わせたワークショップやボランティアが存在することこそが、いま自閉症の子どもたちを助けるもっとも有効な方法だと思うのです。

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